【必見】組み込みエンジニアが仕事で使用する関連ソフト/ツール4選

こんにちは、組み込みエンジニアのtomozoです。

 

今回は組み込みエンジニアが仕事で使用するソフトウェアについて紹介します。

  • 組み込みエンジニアになる予定の方
  • 組み込みエンジニアになって間もない方

向けの記事です。

 

組み込みエンジニアって周りでやっている人がいなければ、

具体的に仕事でどんなソフトやツールを使っているのか

分からないですよね。

 

使っているものを少しでも知っておけば、

仕事で何それ?戸惑うことが減りますし、

そこまで知っているんだ!って上司や先輩からも

一目置かれるようになりますよ!

 

この記事を読めば

組み込みエンジニアが使用する基本ソフト/ツールの4つ

が分かるようになります。

 

それでは早速解説を始めます。

 

組み込みエンジニアが使用する基本ソフト/ツールの4つ

今回紹介する組み込みエンジニア必須レベルの

基本ソフト・ツールは以下の4つです。

  • バージョン管理
  • 文書作成
  • 開発環境
  • エディタソフト

一つずつ紹介していきます。

 

バージョン管理ツール

まずはじめに紹介するのはソフトウェアのバージョン管理ツールです。

「git」や「svn」というのがあります。

すでに使っているよって方はサラッと読んで下さいね。

最近はgitを使っているところが多いので、こちらを紹介します。

gitって何?

簡単に言えば、ファイルの変更履歴・バージョン管理ができるツールです。

 

例えば、以下のように

フォルダAにFile1.cとFile2という2つのC言語ファイルがあったとします。

File1.cを新しいプログラムに書き換えて保存し

コンパイルしたのち実行すると不具合が起きました。

tomozo

「File1.c上書き保存→コンパイル→実行→不具合」困りました

 

修正したファイル・箇所が少しであれば簡単に対応できますが、

変更箇所が多いと原因をみつけるだけでも苦労します。

こういう時に変更前のファイルのバックアップがあれば、

新旧比較できて役に立つ時がよくあります。

 

最近の組み込み機器はソフトウェアの規模が大きくなっているので

何万行ものプログラム、多くのファイルで構成され

開発する担当者も自分一人とは限りません。

 

そこで役に立つのがバージョン管理ツールです。

変更内容をすべて一括管理することができ

旧バージョンをコピーしてバックアップを取るという手間

から解放されます。

バックアップを取りすぎると、どれが正規の一番新しいものか

分からなくなるんですよね。

 

バージョン管理ツールのメリットは以下があげられます。

  • チームメンバーで変更を共有できる
  • 一元管理できて管理がしやすい
  • 変更履歴を必ず残せる
  • 簡単に古いバージョンに戻せる
  • バックアップが簡単

 

下記リンク先からインストーラーのダウンロードができます。

「git for windows」の公式サイト

申し訳ないですが、今回はソフト・ツールの紹介なので

インストール方法や使い方の説明は省略します。

公式サイトなどを参照ください。

 

こういった便利なツールがあるということを知って、

機会があれば一度使ってみてください。

使い始めると手放せなくなりますよ。

tomozo

私の職場でも導入前は当たり前のようにバックアップを保存していましたが、かなり快適になりましたよ

 

文書作成ツール

組み込みエンジニアは設計資料など何かと文書作成する仕事があります。

 

設計書は自分以外の人も見るので、できる限り分かりやすい文章で

資料を作れる技術を身に付けておきましょう

 

ワードやエクセルなどの汎用オフィス系ソフトは、

大学でレポート作成や研究データの解析等で慣れているので

新人エンジニアでも全員問題なく使えます。

 

組み込み設計用の資料もワードやエクセルで書くことが多いですが、

フローチャートやタイミングチャートなど

ソフト用の特殊な図はこれらだけでは書きにくいです。

 

そこで、マークダウンやUMLといった書き方があります。

マークダウン

マークダウンは、文書を記述するためのマークアップ言語の一つです。

マークアップ言語というのは、簡単に言えばタグで囲まれた表記方法で

今見ていただいているホームページもHTML(Hyper Text Markup Language)という

表記で書かれています。

なんだか難しそう

エンジニア見習いあん

tomozo

HTMLなどは専門的な知識がないと書けないので確かに難しいですが、マークダウンは易しいですよ

マークダウンのメリット

  • 手軽で簡単に見やすい文書が作れる
  • 覚えることが少ない
  • 専用アプリが不要

こちらの日本語Markdownユーザー会

で具体的な記法など紹介されているので

興味のある方は参照ください。

 

慣れるまではずっと使い続けないと、忘れてしまったり

使いにくいって感じてやめてしまいますので注意してくださいね。

UML

UMLはUnified Modeling Languageの略称で

ソフトウェアの機能や構造を表す「図」の書き方の総称です。

マークダウンのように記法ではないので注意しましょう。

記法は「クラス図」など色々あります。

 

UMLのメリットは以下のような点があります。

  • 文字ばかりの設計書に比べて見やすいので理解が早くなる
  • 記述ルールが決まっているので人によって書き方が変わらない

 

ツールを使えることも重要ですが、

普段から分かりやすい日本語・説明を書くための

勉強・意識はしておいたほうがいいですね。

tomozo

私もサイト運営やツイッターなどでアウトプットの練習をしていますが、日本語の言い回しは奥が深くて難しいです

 

どちらもパソコンがあれば無料で利用できるので

一度使ってみてどんなものなのか知っておきましょう。

 

開発環境ツール

組み込みの開発環境は会社によって異なります。

大半は各マイコンメーカーが用意した開発環境を利用します。

例えばルネサスのマイコンであれば、e2studioやCS+といったツールを使います。

 

マイコンの機能を使うためのセットアッププログラムなどは

開発環境を使えば設定を選択するだけで自動生成機能され

便利になっています。

 

自動生成がない頃は自分でサンプルプログラムを見ながら書いたのですが、

何か漏れていたり間違っていたりして動かないってことがよくありました。

 

開発環境はこれさえ使っておけば万能っていうツールはありません。

上で紹介したルネサスの開発環境用にスターターキットなどを

用意するにも費用がかなり掛かります

 

一つ上げるとすれば「Eclipse」というツールは

世界的に主流なツールなのでチャンスがあれば使ってみてください。

「Eclipse」のダウンロードはこちらです。

 

開発環境の話題のついでに、

組み込みエンジニアが知っておくべき用語をいくつか紹介します。

tomozo

中身までは知らなくてもいいので、こんな言葉があるんだって頭の片隅にでも入れておいてください
  • コンパイラ

C言語で書いたプログラムをマイコンが理解できる機械語に翻訳する

  • アセンブラ

アセンブリ言語で書いたプログラムをマイコンが理解できる機械語に翻訳する

  • オブジェクトファイル

コンパイラやアセンブラが処理したデータやリンカに必要な情報の中間ファイル

  • リンカ(エリンケージエディタ)

オブジェクトファイルとライブラリなどを結合してマイコンが実行可能な一つのファイルにするもの

 

絵にするとこんな感じです。

エンジニアはソースファイルを作り、

開発環境がそれ以降の処理を行って

最終必要な実行形式のファイルを生成してくれます。

 

ルネサス社の開発環境についてこちらの記事で

詳しく紹介しているので参考にしてみてください。

【ルネサス/e2stdio】コード生成ツールとは?どう使う?【手順図解】

 

エディタソフト

プログラムを書くときに使うアプリケーションソフト

エディタといいます。

例えばwindows標準アプリのメモ帳もエディタの一つです。

プログラマーが使用するエディタはたくさんありますが、

マイクロソフト社のVisual Studio Codeがおすすめです。

 

私もVisual Studio Codeに変更する前は食わず嫌いで慣れたエディタから

変えるのに抵抗がありましたが、使い始めたらすごく快適で

周りのエンジニアにもすすめています。

tomozo

周りのエンジニアはvs codeに変更し、継続して使っていますよ

キーボードだけで色々ショートカット操作できるので

慣れるとマウスを使うよりかなり早く操作できるようになります。

Visual Studio Codeはこちらからダウンロード

 

プログラミングに適したコードエディタを使って

プログラミングしましょう。

 

まとめ

組み込みエンジニアがよく使用する関連ソフトはこの4つ

  • バージョン管理ツール
  • 文書作成ツール
  • 開発環境ツール
  • エディタソフト

バージョン管理ツール

「git」を知っておこう

文書作成ツール

  • マークダウン
  • UML

分かりやすい日本語・文章を書けるようになろう

開発環境ツール

「eclips」について知っておこう

エディタソフト

Visual Studio Codeを使ってみよう

 

今回は現役組み込みエンジニアが使用する関連ソフトについて紹介しました。

この他にもいろいろなソフトを使いますが、今回紹介したものだけでも

知っておいて少しでも使えるようになっておくと将来役に立ちます。

 

今回紹介した以外にも

こちらで組み込みエンジニアの勉強についてまとめています。

もし興味があればのぞいてみてください。

組み込み系の勉強まとめ【必修】ソフトエンジニアとして学ぶべきこと

 

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