組み込みエンジニアの需要は多い?少ない?徹底調査【志願者必見】

こんにちは、現役組み込みエンジニアのtomozoです。

 

今回は、組み込みエンジニアの需要について解説します。

 

  • 組み込みエンジニアに興味がある人
  • 組み込みエンジニアとして働きたい人

向けの記事です。

 

興味や目指している職業・仕事に需要があるのか

って気になるところですよね。

 

需要がない = 将来性がない

ってことかもしれないので

そういう仕事に就いてしまうと大変です。

その結果、

  • 人が集まらないのでやりたくない仕事も任せられる
  • 仕事がないので給料が安く、上がらない

といった状態も起こる可能性があります。

そんなことになるとやりがいを持つことができず、

キャリアアップできない状態で転職

なんてことになってしまうかもしれません。

 

需要のある仕事であれば、逆の状態になります。

そうすれば、給料も多くなりプライベートが充実、

仕事もやる気になるという好循環になります。

 

しっかりと情報を調べて、需要・将来性のある仕事を選びましょう

 

この記事を読めば

若手とベテランの組み込みエンジニアの需要

が分かるようになります。

 

それでは早速解説を始めます。

 

若手組み込みエンジニアの需要

組み込みエンジニアの需要は安定していて、

多くの組み込み系企業が人材不足と感じています。

 

その理由は以下の4点です。

  • 少子化とベテランの引退で慢性的に人手不足
  • 特殊性のあるスキル・知識を求められるため人材を育てるのに時間がかかる
  • AIやIoTなど新しい技術を使った組み込み機器の複雑化で仕事が増えている
  • プログラマー業種の多様化

新しい技術で組み込みエンジニアの仕事は増える一方です。

一昔前であれば、組み込み機器単体で動作・確認すると完成してたものが

他の機器とネットワークでつながるようになったり(IoT)

AIで機器が学習するような機能も必要になってきています。

 

例えば家電であれば、スマホで操作や情報が見れたり

自動車であればAIの自動運転やハイブリッド車の電子制御が組み込まれています。

 

またWEB系やアプリ系などスマホ・情報端末の新興分野に

プログラマーが多く必要になってきていて、大学などでも

そういった教育・研究が行われるようになりそちらの志願者が増えています。

 

どれくらい組み込みエンジニアの需要があるかIPAで調べてみたところ、

信用できる具体的な数値と公開されていたのは、

古い情報ですが2009年版組込みソフトウェア産業実態調査報告書で

組み込みエンジニア人口25.8万人

不足数6.9万人と報告されています。

 

ちなみに「IPA」とは、独立行政法人情報処理推進機構

Information-technology Promotion Agency, Japan、略称: IPA)のことで、

日本のIT国家戦略を技術面・人材面から支えるために設立された

経済産業省所轄の組織です。

 

また、

2019 年度組込み/IoT 産業の動向把握等に関する調査」調 査 報 告 書(78ページ)

によると人材不足と感じている企業の割合は約86%もあります。

技術者の人数が不足していると感じている企業の割合は年々少しずつ減っており

緩和傾向にありますが、多くの企業で満足できるほど人材がいない

事がこの数字をみても分かります。

 

tomozo

実際に組み込み現場で働く私自身もう少し組み込みエンジニアがいれば、仕事がもっと早く進むし色々新しいことにも挑戦できるのにって感じます

どうしても増える一方の日常の業務に追われて、

じっくりと新しいことを勉強したり挑戦したりする時間

は取れないんですよね。

効率的な開発環境やソースコード一部自動化・オープン化は

増えていますが、それでも開発負荷は増えています。

 

以上のように組み込みエンジニア(特に若手)の需要はあります

 

ベテラン組み込みエンジニアの需要

組み込みエンジニアのベテランといっても

何歳からとか何年経験したらなど具体的な定義はありませんが、

だいたい30代半ば以降で10年以上経験していたらベテランといえるでしょう。

こちらの記事で組み込みエンジニアのキャリアについて解説しています。

組み込みエンジニアのキャリアについて徹底解説【就職・転職希望者必見】

 

この頃になると、組み込みに関する仕事は、一人でできるようになっており、

会社からはプログラミング以外の業務も求められるようになります。

 

この世代の需要はどうなんでしょうか?

初心者あん

組み込みスキルだけでなく以下のスキルを持った人材には需要があります。

  • 並列処理できる力
  • コミュニケーションスキル
  • 課題を発見し解決する力
  • 解決策を仕組み化する力

上で書いたように若手組み込みエンジニアが減っているのに業務範疇は増えているので、

ベテランといっても管理業務や指導ばかりでなく現場でプログラミングも行います

実際40代・50代の組み込みエンジニアは増えていますので、平均年齢も上がっています。

 

上で書いた4つのスキルは教えられてすぐに身に付くものではなく、

失敗と成功を経験し、学習しながら身に付けていく必要があります。

いずれも組み込みエンジニアに限ったスキルではなく、

優秀な会社員として求められる力です。

また継続して意識していないとすぐに忘れてしまうものです

 

並行処理できる力

若手・中堅の頃であれば与えられた組み込み機器の仕様に従い

その範囲で考えソフトウェアを作っていけばいいのですが、

ベテランになるとソフトウェア作成以外の業務も並行して行いながら

納期に間に合わせないといけません。

例えば、チームの管理であったり、所属部署の運営業務などです。

 

コミュニケーションスキル

組み込み機器はソフトウェア開発だけで成立しません。

機械や電気回路などの開発チーム内や

品質管理など他部門の関係者とのすり合わせが必要なので、

円滑に進められるコミュニケーションスキルも求められるようになります。

 

tomozo

組み込みエンジニアはパソコンに向かって一人黙々と作業することが多く、人と話したりコミュニケーションが得意ではないという人が多いです

課題を発見し解決する力、解決策を仕組み化する力

会社員をしていると色々なところで課題や問題は散見されます。

評論家やコメンテーターのように課題を指摘するのは、

見たまま言えばいいので比較的簡単なのですが、

解決策を考え、実行し、仕組み化していくのはなかなかできません。

組織なので、何か新しいことをしようとすると

反対意見や欠点を言う人や部門は必ず出てきます。

たいていそういうことを言うのはある程度役職のある曲者が多いです。

こういった抵抗勢力を説得し、効果を出していく経験を積めば

スキルアップすることができます。

【参考】問題解決についてこちらの記事で解説しています。

問題解決する5つの手順紹介!課題解決を任され悩んでいるあなたへ

 

以上のようなスキルを身に付けた組み込みエンジニアは

ベテランであっても需要があります

 

まとめ

若手組み込みエンジニアの需要は継続してある

理由は以下4点です。

  • 少子化とベテランの引退で人手不足
  • 特殊性のあるスキル・知識を求められるため人材を育てるのに時間がかかる
  • AIやIoTなど新しい技術を使った組み込み機器の複雑化で仕事が増えている
  • プログラマー業種の多様化

経験を生かし次のスキルを持つベテランエンジニアには需要がある

  • 並列処理できる力
  • コミュニケーションスキル
  • 課題を発見し解決する力
  • 解決策を仕組み化する力

 

以上のようにどの世代も組み込みエンジニアの需要はありますので、

組み込みがやりたい仕事であれば選んで後悔することは少ないです。

 

こちらの記事で組み込みエンジニアについてまとめた内容を書いています。

興味のある方はご覧ください。

組み込みエンジニアってどういう仕事?徹底まとめ解説【志望者 必見】

 

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