組み込みエンジニアは新技術・モノに関心や興味を持って勉強しよう

こんにちは、組み込みエンジニアのtomozoです。

 

今回は、組み込みエンジニアは新しい技術・モノに関心や興味を持とう

ということについて解説したいと思います。

 

この記事は

組み込みエンジニアになって数年目の方

向けの記事です。

 

組み込みエンジニアになって数年が経つと、

そこそこ仕事に慣れ、技術的にもできることも増えてきて

仕事が楽しくなってくる頃ではないでしょうか。

仕事を覚えて、技術スキルを上げることはとても重要ですが

それと並行して世の中の動向にも目を向けていくようにしないと

いけません。

会社・職場環境や周りにそういったエンジニアがいれば

良い影響を受けていいのですが、そうでなければ

できること・既存の知っていることしかできない

自社でしか役に立たない「井の中の蛙」のエンジニアになってしまうからです。

 

会社や自分に何かあった時、他の会社で働きたいと思った時に

どこでも働けるエンジニアとしての力を普段から磨いておくことは

とても重要です。

 

この記事を読めば

  • 組み込み機器の今後の技術の例
  • 技術を追いかける必要性

が分かるようになります。

 

組み込み機器の今後の技術

組み込み業界は、IT業界やWeb系の業界に比べると

技術革新のスピードが遅い分野です。

 

開発サイドで一例を見てみても

組み込み系 Web・IT系
プログラミング言語 長い間C/C++がメイン モダンなプログラミング言語
開発環境 マイコンメーカーに依存し選択肢がほどんどない クラウド型の開発環境など選択肢がある

のような状況です。

 

そんな組み込み業界において今後の動向が注目されている

新しい技術をピックアップしてみましょう。

  • AI・機械学習
  • IoT
  • 自動運転

AI・機械学習

ITやWeb系ではAIは非常に活用されていて、

Google社のAIや機械学習は目を見張る進化をしています。

執筆時点でのAIは第三次ブームと言われ、

最近の半導体やコンピュータの高性能・大容量化により

進化が支えられています。

 

例えば、コンピュータが囲碁の世界チャンピオンに勝ったり

スマートスピーカ-やロボットに話しかけるとかなり

自然に受け答えしてくれるようになっています。

 

tomozo

さて、AIや機械学習を使った組み込み機器はどんなものを思い浮かべますか?
うーん、何があるんだろう?

若手エンジニアあん

すらすらと出てくる人は情報感度の鋭い方ですね。

 

例えば、お掃除ロボットやエアコンなどがあります。

部屋の大きさ・どこに何があってどのように掃除すれば効率的か

人がどこにいてどのように温度制御すれば快適か

などを考えています。

 

既存のAIを使っていない組み込み機器は

Aの時は①制御、Bの時は②制御するといった感じで

複数・複雑な制御パターンを持っていたとしても

プログラムされた通りしか動作しないので

学習したり考えたりする人工知能はありません。

 

今後、色々な組み込み機器が人間の頭脳のように学習して考えて

制御されるようにようになっていくかはこれからのエンジニア次第です。

 

ただしAIを組み込むにはセンサが多く必要だったり、

実装のための実験データが多く必要だったりと

製品コストや開発コストもかかるようになります。

費用対効果を考えていく力も必要となります。

IoT

IoT(Internet Of Things:モノのインターネット)は

すでに少し使い古された感じのある言葉ですね。

言葉自体は1999年言われ始め、世の中には

10年くらい遅れて言われ始めたのではないでしょうか?

現在では非常に多くのモノがインターネットにつながり

スマホの普及とともに急速に発展しています。

 

冷蔵庫、洗濯機、エアコン、オーブンレンジなど

身の回りの組み込み機器もIoT化されています。

まだIoT化されてそれほど経過していない機器もあるので、

まだ実際に活用しているという製品も少ないかもしれませんが

次に買い替えるころには値段も安くなり

IoT化したものを手にすることでしょう。

 

組み込み開発としてはIoTすなわちネットワーク対応で

複雑化しますが、ユーザーから見ると便利な機能が増えていきます。

 

例えば、IoT冷蔵庫であれば、冷蔵庫の中に何があるか

いちいち実際に空けて見なくてもスマホで見れたりするので便利です。

残っている食材でどんなメニューができるかまで提案してくれるとさらにいいですね。

tomozo

冷蔵庫の中に使っていないものが長年眠っていたり、何があるか分からないなんて主婦の方も多いのでは?

 

組み込みエンジニアはアイデアを広げて

IoT化による価値向上を検討していかないといけません

どうすればより便利になるかって考えるのは楽しいですよね。

 

またIoTから派生しM2M(Machine To Machine)というのがあります。

機械からデータを機械が情報収集して何かをするというものです。

例えば、道路の渋滞情報システムは、

道路に設置されたセンサーからデータを収集したりしています。

 

これからはデータの高速化、ビッグデータ化などますます

注目していく必要のある技術です。

 

また、ネットワーク対応により、機器のソフトウェアが容易にアップデート

できるようになるというメリットもあります。

従来の機器は買った時が最新で、使い続けると基本的に古くなっていきます。

しかし、スマホはOSをアップデートしてソフトウェアは最新の状態で使えます。

サービスやソフトウェアをビジネスにするという世界が広がり

今後の組み込み機器もそういったことが当たり前になってくるでしょう。

自動運転

自動運転はよくニュースにもなりますし、普段車を利用されている

エンジニアの人も多いのでご存じだと思います。

日本は車産業にかかわる人が多いので注目の技術です。

 

現在は海外のほうが一歩日本より実用面でリードしているようですが

負けていられませんね。

 

自動運転は画像解析、クラウドからのデータ受信など

上で紹介したAIやIoTも利用されています。

 

自動車業界でなくても自動運転に関する技術を

自分が関わる業界で使えるかもしれない

という視点で感心を持つことが必要です。

 

新しい技術・モノはずっと追い続けよう

現役の組み込みエンジニアは以下を常に意識しましょう

  • 常に新しい技術・モノに興味を持ち、アンテナを張る
  • 技術は課題を解決する手段であって目的ではない

常に新しい技術・モノに興味を持ち、アンテナを張る

組み込みエンジニアになられる方は元々

新しいモノや技術が好きな人が多いです。

 

しかし、働き始めると

  • 年々任される仕事の量が増え難度も上がる

  • 目の前の仕事に忙殺される

  • 心の余裕がなくなる
  • 危機感が薄れてくる
  • 感覚が鈍くなる
  • 新鮮な情報が入ってこない

といった状況に陥るエンジニアも大勢います。

 

解消するためには

  • 定期的に展示会やセミナーなど社外に行く
  • ネットや書籍で情報収集する

といったことを積極的にすることが必要です。

 

また情報収集するだけでなく、自分から得た情報を

自分の言葉でアウトプットし人とコミュニケーションを取りましょう

そうすれば自分の理解を深められます。

 

例えば自社製品をネットワークやクラウドにつなぎたいという要望があっても、

知識がなければ何をどうすればいいのか全く分かりません。

知識があれば、こういったデバイスが世の中にあって、

それと既存の機器を組み合わせればできそうだと考えられます。

 

またTCP/IPなどの知識がなければ、ネットワークの設計が難しいですが

知っていればソフトウェア設計を進めることができます。

 

関心はあるけど、調べたり情報収集する時間がないという人は多いです。

若いうちは感覚も鋭いですし発想も柔らかく、

固定概念に縛られていないので

習慣化しておくと当たり前のようにできるようになりますよ。

tomozo

時間がないという言い訳を言う人は時間があってもできない人が多いです

技術は課題を解決する手段であって目的ではない

組み込みエンジニアによくあるのですが、

技術主導で商品やサービスを考えてしまいます。

例えば

自動運転の自動車が欲しい人は

単純に自動で運転して欲しいのではありません。

必要な理由は人それぞれですが、

  • 車に乗って移動する時間を別のことに使いたい
  • 交通事故が無くなってほしい

といったことを考えている人もいるでしょう。

 

ユーザーの課題やニーズからそれを解決するために必要な

技術を使うことが重要です。

この技術を使いたいからこれを作るといった

技術主導・技術先行ではいけません

 

新しい技術をたくさん知っていれば、

エンジニアとしての引き出しが広がって課題解決がひらめき

新しい価値のあるものを提供できます。

 

現役エンジニアは何歳になっても

新しい技術に関心を持ち続けることが必要です。

 

もし、興味が持てない関心がないのであれば

組み込みエンジニアの前線で続けていくのは難しいでしょう。

 

新しいものが普及するスピードはとても早くなっています。

携帯 > スマホ > youtube

というように近年の生活を変えるようなモノやサービスが多くの人

にあっという間に広まります。

 

まとめ

組み込み機器の今後の技術

  • AI・機械学習
  • IoT
  • 自動運転

直接的に自分に関係のない業界であっても、どこかで技術は活かせるので

関心を持って勉強してみましょう。

新しい技術・モノはずっと追い続けよう

  • 常に新しい技術・モノに興味を持ち、アンテナを張る
  • 技術は課題を解決する手段であって目的ではない

 

参考になったとか、もっとここが知りたいなど一言でも

コメント、意見などいただけると励みになります。

 

こちらの記事で組み込みエンジニアが学ぶことをまとめています。

もしよければご覧ください。

組み込み系の勉強まとめ【必修】ソフトエンジニアとして学ぶべきこと

 

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