組み込みエンジニアが仕事で使う開発ツール【就職前の人必見】

こんにちは、組み込みエンジニアのtomozoです。

 

今回は、組み込みエンジニアが機器開発時に使用する物

について解説したいと思います。

 

この記事は

組み込みエンジニアになりたい学生の方

組み込みエンジニアに転職志望の社会人の方

向けの記事です。

 

組み込みエンジニアが普段どんなものを使って

仕事しているか知らなければ何を学んでおけばいいか

分からないですよね。

もし知っていれば、時間に余裕があるうちに学んでおいて

就職してからは別のことに時間を注ぐことができます

就職してからは普段の業務に加えて勉強することが多いので

先にできることは済ましておいたほうが自分もラクできます

 

私も就職した当初は分からないこばかりだったので

本当に苦労した苦い思い出があります。

 

この記事を読めば

組み込みエンジニアが普段仕事で使っている物

が分かるようになります。

 

パソコンスキルと知識

組み込みエンジニアはパソコンがないと仕事になりません

今の時代は組み込みエンジニアでなくても、ほとんどの仕事で

なにかしら使うものです。

そんなパソコンについて、

組み込みエンジニア視線で深く説明します。

 

理解し使えるようにしておいたほうがいいことは以下です。

  • OSの理解(優先順位はWindows > Linux >> mac)
  • 仮想環境
  • 表計算ソフト(エクセル)の活用
  • タッチタイピング

パソコン環境について

組み込みの開発はほとんどがWindowsで行われます。

 

コンパイラや開発環境がWindowsの対応であることが多いからです。

 

プライベートでパソコンを使うレベルでは

Windowsとmacどちらでも好きなほうを選んで問題ありません。

どちらかといえばmacのほうがオシャレでなんとなくかっこいいし、

iphoneを使っている人はmacを選ばれることが多いのではないでしょうか?

 

しかし組み込みエンジニアを目指すのであれば、

仕事で使うのと同じWindowsに親しんでおいたほうがいいです。

OSが違うと画面操作やキーボード操作が違うので

ちょっとしたことで分からなかったり不便に感じたりします。

tomozo

iosとandroidスマホの違い位あります

 

それからVMwareやHyper-Vなどの仮想環境でLinuxを使って

仮想環境とLinuxの使い方を覚えましょう

仮想環境というのは、パソコンの中に別のパソコン環境を

作ることができるものです。

下記のようなイメージです。

 

組み込み業界でもLinuxを使うことも増えており、

この傾向は続くことが予想されるからです。

Linuxは基本的に無料で誰でも使えるのがメリットです。

tomozo

組み込み機器の中にはOSとしてLinuxが使われているものもあるんですよ!

 

自分が快適・効率的に使えるようにパソコンの

色々な機能や設定を知って触っておきましょう

 

表計算ソフト(エクセル)の活用

組み込みエンジニアは実験データの分析や整理は頻繁に行います

この時活躍するのが表計算ソフト「エクセル」です。

 

普段でも、表計算ソフトを使っているのではないでしょうか?

tomozo

最近はgoogleスプレッドシートなど無料で使えたりするので本当に便利ですよね

 

単純な入力や四則演算ならたいていの人ができますが、

グラフを書く、複雑な集計・計算といったデータの活用まで

できるようになっておきましょう。

やり方はネット検索すれば出てくるので

やり方をすべて丸暗記する必要はありません。

エクセルでどんなことができるのか知って

理解し頭に入れておくことが重要です。

 

自分が知っている知識や人から聞いたことだけでは

増えていかないので、自分から本を読んだりネットを見たりして

情報収集することが必要です。

 

またエクセルはマクロという機能でさらに複雑なことを自動でさせられます。

組み込みエンジニアとしての幅が広がるので

余裕があればマクロも理解しておきたいところです。

 

これらを使いこなせば、仕事が非常に効率よく

進められるようになります。

知らなくても、手作業で時間をかければできることが多いですが

使いこなせば全然スピードが違うので「仕事ができる」って評価されますよ。

 

もし持っていなければ安価な代替の表計算ソフトもありますよ。

タッチタイピング

パソコンはキーボードを使って入力するので

早くタイピングできるに越したことはありません。

キーボードを見ずに早く打てるように練習しましょう。

 

練習サイトはたくさんあります。

例えば、

寿司打ち、etypingなどがあります。

ゲーム感覚でできるので、はまると楽しいですよ!

tomozo

私も1~2か月程度練習しましたが、結構早く打てるようになりました

 

プログラミングに限らず、資料を作ったり

色々な場面で役に立つスキルなので早めに身に付けて下さい。

 

オシロスコープやテスターなど測定機器

組み込みエンジニアは、組み込み機器の動作確認で

オシロスコープを使うことがよくあります。

 

主に

  • 意図したとおりのタイミングで動作しているか
  • 入力データとマイコンが読んでいるデータに差はないか
  • 不具合の調査時、どのシーケンスが原因か特定する

などで使用します。

 

3つ目「不具合の調査時」に関して

再現性の高い不具合であれば、

オシロスコープがなくてもデバッガというツールで

原因の特定や修正はすぐにできます。

 

デバッガというのは、言葉通りデバッグを支援するツールのことで

開発環境と共に使用します。

デバッガは、

  • マイコンの動作を一時停止
  • メモリの状態を見る

といったことができる非常に便利なものです。

tomozo

現在の膨大なプログラム量の組み込み機器の開発はデバッガ無しではできません

 

しかし、組み込みプログラムは割り込み処理という

プログラムがあり特定のタイミングよって発生する

再現性の低い不具合が見つかることがあります。

tomozo

一日同じ操作をやって数回しか発生しない不具合だったり、ある環境下でのみ発生する場合などあります

こんな場合はデバッガだけでとらえるのが難しいので、

オシロスコープでタイミングも見ながら原因を追究します。

 

オシロスコープは使うと非常に便利ですが、高価なモノなので

個人で購入して使うってことはなかなかできませんので

学校で使うチャンスがあれば積極的に触っておきましょう

 

オシロスコープの価格は、

以前よりは少し安くなったような感覚ですが

それでも5万円位から数百万円するものまであります。

 

その他テスターも電圧を見たり通電確認などで使用します。

テスター自体は簡単なので誰でも使えますが、

もし使ったことがないのであれば一度は使っておきましょう。

 

テスターは安いので自宅で電子工作などでも使えますし

職場でも自分用を一つ持っておくと重宝しますよ。

半田ごて

最後に紹介するのはモノというわけではないですが

半田ごてです。

 

組み込みエンジニアはアプリ系プログラマーと大きく

違うところは専用ハードウェアがあることです。

そのため、上で紹介したオシロスコープで基板上の

信号を見る時などに電線を半田つけすることがあります。

 

慣れれば簡単なのですが、やったことがなかったり

たまにしかしないと上手く半田できません。

新人エンジニアには半田付けの練習があったりします。

 

半田ごては電子工作の必需品と言えるツールなので

一つ持っておいてもいいでしょう。

値段もそれほど高くないです。

こういったキットを持っておくと、便利です。

まとめ

組み込みエンジニアが仕事で利用する物

  • パソコン
  • 表計算ソフト
  • オシロスコープやテスターなどの計測機器
  • 半田ごて

仮想環境を使ってLinuxを理解しよう

 

参考になったとか、もっとここが知りたいなど一言でも

コメント、意見などいただけると励みになります。

 

こちらの記事で組み込みエンジニアが学ぶことをまとめています。

もしよければご覧ください。

組み込み系の勉強まとめ【必修】ソフトエンジニアとして学ぶべきこと

 

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