こんにちは組み込みエンジニアのtomozoです。
今回は組み込みエンジニアの給料と待遇について徹底解説します。
- 組み込みエンジニアの給料や労働環境についてどんな感じか知りたい
- 就職や転職を考えていて後悔しないか調べている
人向けの記事です。
新卒採用で一般公開されている初任給などの情報はどの会社・職種も
あまり大差がありません。
よく調べないまま就職すると
- 自分のところの給料が低い
- 考えていた待遇と違う
となり不安になったり後悔することがあります。
就職する前にしっかりと調べておけば後で余計なことを考えずに済んで
仕事に集中することができます。
集中して仕事をすれば、毎日楽しく充実しますし
モチベーションも上がって評価も上がり
さらに良い待遇を手に入れることができるといった好循環になります。
この記事を読めば
- 組み込みエンジニアの給料と待遇
- 組み込みエンジニアと他の職種との比較
が分かります。
それでは解説を始めます。
目次
組み込みエンジニアの年収は平均500万円
組み込みエンジニアの年収は、ネットに出てくる情報を
平均するとおおよそ500万円くらいです。
組み込みエンジニア限定の年収の調査はかなり難しいですが、
日本人の平均年収が436万円から推測しても、
組み込みエンジニアの平均値500万円は大きく外れていないと思います。
組み込みエンジニアの年収は平均より高めだからです。
また求人サイトで組み込みエンジニアの年収を調べてみると
年齢・地域・会社の規模によって大きく上下し、
900万円から400万円くらいまでと非常に幅がありました。
ちなみに令和1年国税庁の民間給与実態統計調査によると、
給与所得者52551.1万人のうち
900万円以上もらっている人は6.7%の約357.3万人、
14.7人に1人というデータが出ています。
tomozo
しかし900万円ももらえるのは、大手企業の役職者など一握りの人です。
有名な大企業トヨタのエンジニア職の年収を調べてみると約770万円でした。
お金がすべてではないですが、同じ時間同じような仕事をするのであれば
少しでも給料の多いほうがいいですよね。
給料の高い会社は、入社希望者は多くなり競争は激しくライバルは強敵です。
トヨタの技術職の競争倍率はなんと50倍ともいわれています。
全国の優秀な学生が集まる中の50倍ですから本当に狭き門です。
しっかり学生時代に勉強し、トヨタのような大企業を目指したほうが確実に給料は多くなります。
大企業と中小企業で就職当初はあまり差なくても年数がたつほどに差は広がっていきます。
もし中小企業に就職したとしても数年間必死に努力すれば、
第二新卒で年収が高い大企業に転職できる可能性もあります。
また大企業は優秀な人材が多いのでその環境で自身のスキルを磨けば、
その後、独立や起業なども視野に入れることができ
さらに多くの収入を手にすることも可能です。
他の業界・職種との年収比較
結論から言うと組み込みエンジニアの年収は、
他の業界・職種と比べても年収は高めで良いほうです。
社会人になると他の人と年収の話をしないので、
具体的にどれくらい年収があるのか分からないものです。
年収の差で関係がギスギスすることもありますし、ある程度分かると
逆転することは難しいから自然と話しなくなるんですよね。
また日本はお金の話って結構タブーになっています。
勤めている会社も新卒や株主向け以外の情報は従業員にでもほぼ非公開なところが多いです。
統率がとれなくなり、モチベーションが下がるからでしょうね。
学生だと社会人の給料ってほとんど分からないでしょうし、
働き出すとアルバイトとは比べ物にならないくらい支給されるので
一旦満足します。
新卒就職した学生を対象にした就活情報サイトの調査では、
新卒で就職した会社の決め手は、
- 自己成長できるか
- 福利厚生が充実しているか
などが上位を占めています。
一方、転職理由のランキングでは、
- 給与・年収が不満
- 休日が少ない、残業が多い
が上位に来ます。
このように新卒で就職する時から、将来の年収や会社の待遇なども
視野に入れておかないと、後で後悔するようになります。
なんと20代の給料満足度調査では50%以上が
満足していない、あまり満足していない
と答えています。
特に中小企業で働く人の大半は給料面に不満を持っています。
さて組み込みエンジニアの年収が高めの理由は以下の2点です。
- 専門性が高く誰でもすぐにできる仕事ではない
- 人材不足
企業としても採用しコストと時間をかけて育てた人材に
簡単に他社に移られたくないので、それなりの給与を支払います。
いくつかの職業の平均年収を表にしてみます。
日本人の平均 | 436万円 |
組み込みエンジニア | 500万円 |
機械系エンジニア | 450万円 |
電気・電子回路系エンジニア | 470万円 |
WEB系プログラマー | 550万円 |
製造業 | 380万円 |
フリーランスプログラマー | 600万円 |
色々なサイトの情報の結果なのですが、参考までの数字として見てください。
このように組み込みエンジニアの年収は
他の業界や職種と比べても比較的高めとなっています。
給料面から見ると組み込みエンジニアを目指すのはおすすめです。
組み込みエンジニアの待遇
組み込みエンジニアの待遇は、
一昔前は結構過酷な職種の一つでしたが、現在はかなり改善されています。
改善されている理由は、
- 働き方改革で企業側の意識が変わった
- 少子化により若手の争奪戦で待遇を良くしないと良い人が来ない
が挙げられます。
組み込みエンジニアの平均残業時間は
一日1.5~2.5時間で月30~45時間
となっています。
また、週に一度はノー残業デーを導入している会社なども増えています。
一昔前は、平日は日が変わるくらいまで、休日出勤も普通で
残業時間にすると月80時間くらい働いたと先輩からよく聞きます。
今の時代では過労死に相当する時間で
そんな働き方を続けていたら、現在の若い人は続かないでしょう。
ちなみに労働基準法の残業時間の上限は
(原則)月45時間/年360時間
となっています。
特別条項として例外的に
1年のうち6か月まで月100時間
年720時間まで引き上げられるようになっています。
また組み込みエンジニアのような新技術・新商品等の研究開発業務は
上限規制の適応が除外されています。
今なお残業時間が年間を通じて80時間/月程度のいわゆるブラックな会社はあり、
やめても行くところがないかもしれないという不安から辞められない
という人もいます。
待遇は改善されつつありますが、
残業の多い会社も残っているので就職する前に勤務時間などの
待遇はしっかり調べましょう。
他の業界・職種との待遇比較
組み込みエンジニアの待遇・残業時間を
他の業界・職種と比べると平均的ですが少なくはありません。
理由は、以下の通りです。
- 繰り返しの仕事ではなく、新しいことに挑戦する仕事のため作業時間が読みにくい
- 技術やモノの発展とともに、やることは増える一方で複雑化の傾向
- 人手不足
単純に人や時間をかければできるという業務は少ないです。
組み込みエンジニアと近い業界の残業時間を調べてみました。
日本人の平均 | 47時間 |
組み込みエンジニア | 30~45時間 |
機械系エンジニア | 30~45時間 |
電気・電子回路系エンジニア | 30~45時間 |
WEB系プログラマー | 20~30時間 |
ネットで出てきた情報なので参考までに見てください。
これらの数字は会社が公的機関に報告している数字や
求人に出ている数字なので実態はもう少し多いと思います。
エンジニアにはみなし残業や裁量残業などを採用している会社も
多いからです。
言えることは残業はしたくない、仕事選びの条件で労働時間を重視するのであれば、
組み込みエンジニアは選ばないほうがいいです。
組み込みエンジニアを選んで満足しているか?
組み込みエンジニア職に就いて、後悔している人は少ないです。
私自身も年収や待遇にある程度満足していますし、周りでもやめる人も少ないです。
隣の芝生は青く見えるということわざ通り、
若手の頃は他の業界や会社のほうが良さそうに思えた時期もありましたが
上を見ればきりがありません。
また、最近のプログラマーのトレンドは組み込み系より
WEB系・アプリ系なので今でも組み込み系以外をしてみたい思う時はあります。
しかし、WEB系エンジニアだったとしても違うことに興味や不満を持っていたでしょう。
そもそもエンジニアは新しいモノが好きな性格なので
同じ組み込みばかりしていると、新しい技術や開発ツール
が出るとすぐに試したくなるんですよね。
日本人の仕事満足度は世界的に見ても低いという結果が出ています。
しかし日本人の転職回数は少ないので矛盾していますね。
保守的な国民性で、労働が美徳と教育されているので
不満を持ちつつも心の中どこかで妥協・満足して働いている人が大半です。
組み込みエンジニアになり、自己成長意識を持って
新しいことに挑戦・行動し続けていれば満足はできます。
何事においてもそうですが、現状に満足したらそこで成長が止まるので
注意してくださいね。
年収や待遇を改善する方法
少し上で触れた内容とも重複しますが、
年収や待遇を改善する方法を2つ紹介します。
- 年収の高い会社に転職する
- スキルを磨く
tomozo
年収の高い会社に転職する
年収の低い会社の場合、どれだけ頑張っても上限も低いです。
例えば社員の平均年収が500万円の会社だとどれだけ頑張っても
600万円程度でしょう。
しかし、大企業などで平均年収が700万円であれば、平均でも
それくらいもらえますし、その中でも頑張ればより上の年収
を得ることも可能です。
チャンスがあれば、転職も視野に入れたほうが
自分のモチベーションや励みにもなります。
スキルを磨く
同じ会社で年収を挙げようと思えば、自分だけのスキルや
社内で一番になれる分野のスキルを身に付けることです。
そうすれば、替えの効かない貴重な人材となり、
会社からもそれなりの報酬がもらえますし、
自分からも交渉することができます。
いざとなれば、上で説明したより良い会社に転職することもできます。
まとめ
組み込みエンジニアの年収は平均500万円
他の業界・職種と比べても年収は高めで選択して後悔は少ない
組み込みエンジニアの待遇は一昔前と比べると改善されている
平均残業時間は30~45時間/月、ただし残業がないという人は極少数
残業をしたくないのであれば組み込みエンジニアを選ばないほうがいい
やりがいはある職種で、自己成長していけるので満足度は高い
組み込みエンジニアの年収と待遇について解説しました。
tomozo
こちらの記事で組み込みエンジニアのまとめを解説していますので
詳しく知りたい方はご覧ください。
組み込みエンジニアってどういう仕事?徹底まとめ解説【志望者 必見】