こんにちは、tomozoです。
今回の記事では信用取引の初心者には
専門用語で理解するのが難しい
- 委託保証金
- 追証
について解説します。
この記事を読まれているあなたは、
優待クロスのやり方は分かって準備も始めたけど
まだ分からない言葉があるなぁって感じている
ところではないでしょうか?
tomozo
一つずつ言葉の意味を知っていけば、
不安も解消して楽しく安全に優待クロスをすることができますよ。
それでは、
早速説明していきます。
目次
委託保証金とは?
委託保証金とは、信用取引する際の
証券会社への保証となる担保(お金)のことです。
現金だけでなく現物株も委託保証金として代用できます。
その時の株の評価額は原則として、時価の80%です。
最低限必要になる委託保証金額は取引額と委託保証金率で決定します。
おすすめ証券会社の委託保証金と委託保証金率は以下のようになっています。
証券会社 | 委託保証金 | 委託保証金率 |
SMBC日興証券 | 最低30万円以上 | 30% |
楽天証券 | 30% | |
SBI証券 | 33% |
投資初心者あん
tomozo
例えば
SBI証券で1,000円の株を200株信用売りする場合、
委託保証金率から計算すると
1,000円 × 200株 × 33% = 66,000円
となります。
このように計算して、30万円に満たない場合は、
計算した金額ではなく、委託保証金は
最低ラインの30万円必要となります。
(もし200株ではなく2,000株だと660,000円が必要になります。)
今、時価500円の現物株を100株持っていたとすると
評価額は時価の80%なので、
500円 × 100株 × 80 % = 40,000円
が代用保証金となります。
よって、委託保証金の残金は
300,000円 – 40,000円 = 260,000円
となり26万円が口座に必要となります。
投資初心者あん
非常に怖い追証って?
追証とは?
上の項目で最低限必要な委託保証金を計算しましたが、
株価は毎日変動するので、それに応じて委託保証金が変わります。
この株価変動によって委託保証金率が各証券会社ごとに
決められた維持率を維持できなくなった場合
追加で必要となる委託保証金のことを追証(追加保証金)といいます。
委託保証金率(%)・最低保証金維持率(%)
=(委託保証金現金+代用有価証券[掛目を考慮した現金換算]-建玉評価損-諸経費) ÷ 建玉代金 × 100
で計算されます。
優待クロスにおすすめ証券会社の場合は
以下の最低保証金維持率となっています。
証券会社 | 委託保証金維持率 |
SMBC日興証券 | 25% |
楽天証券 | 20% |
SBI証券 | 25% |
以前紹介した優待クロスの入門記事で
入金は余裕をもって行ってくださいと書いていたのは
この追証を発生させないためだったのです。
追証発生の具体例
それでは、追証も具体例を挙げて考えてみましょう。
上で説明した1,000円で200株信用売りした株が
価格変動して6万円の含み損が出たとします。
信用売りした時の価格は20万円で
委託保証金がちょうど30万円であったとすると
(30 万 ÷ 20万) × 100 = 150%
の保証金維持率でした。
(分かりやすくするために諸経費は0としています)
6万円の含み損が発生したことによって
((30万 – 6万) ÷ 20万) × 100 = 120%
となり維持率が30%低下したことになります。
保証金維持率は120%なので
各証券会社の25%や20%以上を維持していますが、
委託保証金24万円となって
30万円に満たなくなりますので6万円の追証発生となってしまいます。
投資初心者あん
追証を発生させないためには?
- 委託保証金に対して大きな金額の信用取引しない(レバレッジを抑える)
- 委託保証金には現金も多めに入れておく
- 保証金維持率をよく確認し、しっかり管理する
ことが何より重要です。
一度追証が発生すると、その後委託保証金維持率が最低条件以上に回復した場合でも、
追加で支払う金額が減ったり、なかったことにはなりません。
追証が発生した時はどうしたらいい?
SBI証券では、赤くて結構怖い画面が表示されてすごく焦ります。
落ち着いて内容を確認したうえで
すぐに入金するか、自分で決済して追証を解消しましょう。
追証が発生し指定された期限までに解消されない場合は、
信用取引した株(建玉)が強制決済されます。
強制決済されると、今後の信用取引にも制限を受けたりする
可能性もあるので、避けないといけません。
まとめ
委託保証金とは?
信用取引する際の証券会社への保証となる担保となるもの
現金のほかに現物株でも代用可能
追証とは?
株価変動によって委託保証金率が各証券会社ごとに
決められた維持率を維持できなくなった場合
追加で必要となる委託保証金のこと
今回は信用取引において非常に重要な
2つの言葉を説明しました。
読んだだけでは難しいと思いますが、実際に自分で資産運用しながら
確認していけば理解できるようになります。
何事も経験してみないと始まりません!
信用取引は思った以上の損失が出る可能もあるので
十分注意してくださいね。
tomozo