3人のレンガ職人と3人の組み込みエンジニアの働き方

こんにちは、組み込みエンジニア歴20年以上のtomozoです。

 

今回は、3人のレンガ職人の話と

組み込みエンジニアの働き方について紹介します。

 

この記事は

働き方について悩んでいる若いエンジニア

向けの記事です。

 

会社人として働き始めると、

どういった働き方をすればいいのか悩む時があります。

お金のために、言われたことだけをしているのは楽ですが

長く続くと不平不満を言い続ける人生になります。

 

言われたことだけでなく主体的に考えて仕事をしたり、

出世を目指し、経営のことを考えるようになると

しんどいですがやりがいが生まれます。

やりがいをもって仕事をすれば、

毎日が充実して、楽しいと感じるようになってきます。

tomozo

せっかく働くなら楽しく働きたいですよね

 

この記事を読めば、

  • 3人のレンガ職人とは?
  • 組み込みエンジニアにはどんなタイプがいるか?
  • 組み込みエンジニアの働き方?

が分かるようになります。

 

それでは、早速解説を始めます。

 

3人のレンガ職人の話

さて、イソップ寓話「3人のレンガ職人」の話をご存じでしょうか?

tomozo

ご存じの人は読み飛ばして次の項目に進んで下さいね

 

旅人が歩いていると、順番に3人のレンガ職人に出会い、

何をしているか聞く話です。

三人の回答は以下です。

  • 一人目「レンガを積んでいるんだ」
  • 二人目「綺麗な素晴らしいレンガを作って、大きな壁を作っているんだ」
  • 三人目「歴史に残る大聖堂を作っているんだ」

三人の回答が違いました。

 

一体何を意味するのか一人ずつ解説します。

一人目:積む人

ただ単に目的もなく与えられた仕事をする人です。

自分はレンガを来る日も来る日も積まなければいけない。

他の人は楽しそうにやっているのに、

なぜ楽しそうなのか分からず、

自分は暑い・寒い・疲れたと不満ばかりが募ります。

二人目:素晴らしいレンガを作る人

レンガを作ることがとても楽しく、さらに生活費までもらえる

自分は幸せだと感じながらレンガを積む仕事をしています。

まわりには興味がない、自分が満足できるレンガを作って

家族を養っていければ幸せと感じながら毎日を過ごしています。

三人目:大聖堂を作る人

レンガが積みあがった後、大聖堂ができることを理解しています。

そこで多くの人が祝福を受けたり幸せになれる場所を

提供することを想像しながらレンガを積む仕事をしています。

3人の違い

3人のレンガ職人はしていることは同じでも、

気持ちに違いがあります。

3人目の大聖堂を作るという気持ちで取り組んでいる人が

一番理想的という寓話です。

 

組み込みエンジニアに例えると

ここからがこの記事の本題です。

組み込みエンジニアを3人のレンガ職人で例えてみます。

一人目の組み込みエンジニア

仕様書を与えられて、ただコーディングをするだけのエンジニアです。

駆け出しの頃はこうなってしまうのはやむを得ない場合もありますが、

何年もこの状態が続くと楽しかったはずのプログラミングが

楽しくなくなってきます。

納期までにする仕事がどんどん増える、

できて当たり前で感謝されたり褒められたりすることはない

といったモチベーションが上がらない状況になってきます。

二人目の組み込みエンジニア

二人目は自分のプログラミングテクニックを磨いたり

新しいものや技術に興味があり

動かしてみたいと思って取り組むエンジニアです。

自分で動かすことに満足し、

また次の新しいことに挑戦します。

 

エンジニアとしては全然悪いことではなく、

むしろ素晴らしいことです。

この人の将来は技術的なスペシャリストになります。

 

経営、商品やサービス、周りの人には興味がない人が多いです。

自分の知的好奇心を優先します。

別に人に進んで教えたりしません。

聞かれると教えてくれるいい人は多いですが、

自分のレベル・言葉で話をする特徴があります。

tomozo

一番多いです

三人目の組み込みエンジニア

三人目は技術力はあるのですが、

二人目ほどの突き抜けた技術ではなく

最終の商品やサービスを先に考え、そこからどんな技術が必要か

判断し最短で達成することを考えます。

 

そして一人目や二人目のエンジニアを上手く

使いながら仕事を進めて行きます。

 

結局どうすればいいのか?

組み込みエンジニアとしてどうすればいいのかですが、

一人目はあまりよくないですが、

よほどミスが多いとかサボるとかでなければ

けっしてこの人がいらなくなるということもありません。

しっかりと与えられたことができる人がどんな状況でも必要です。

 

二人目と三人目は難しいところです。

エンジニアとしてスペシャリストになるのもいいし、

エンジニアから企画・マネージャー・経営を目指すのもいいです。

どっちを目指すかは本人の適正と気持ち次第です。

 

全員が経営者やマネージャーだけでは

組織・仕事は回りません。

色々な役割の人がいて成り立っています。

 

一人目のプログラミングだけできればいいというのでは

給料が安い、自分ばっかりしんどい思いしてるなど

いずれ人と比べて不満も出てきます。

 

しかし、目的意識を高く持ってプログラミングすれば、

自分の存在意義に満足できます。

これはお金では計れません。

お金なんて要らないという人はいませんが、

お金での満足はその時限りでどこかで頭打ちになるものです。

年収1000万だけど、寝る間も遊ぶ時間もない。

これはプログラムを書くのが何よりも好きって人だけです。

 

二人目や三人目になると誰もしていない仕事ができるようになり

しんどいけどやりがいにつながります。

そして、スペシャリストなら転職に有利で、

マネージャーや経営となると給料は良くなります。

 

二人目か三人目のどちらを目指すか

自分でできるだけ早く決めてその方向に進んで下さい

一人目がいいのなら、周りとは比べないようにして

仕事以外の楽しみややりがいを見つけましょう。

 

まとめ

3人のレンガ職人とは

  1. 与えられたレンガを積むだけの人
  2. 自分が満足できるレンガを積む人
  3. レンガが積みあがった後を考えながらレンガを積む人

3人目が望ましい

3人の組み込みエンジニアの働き方

  1. 与えられた仕様書を元にプログラミングする人
  2. 新しいことを取り入れながらプログラミングする人
  3. 人に喜ばれることを創造しながらプログラミングする人

エンジニアとしてどうすればいいか

できれば2人目か3人目かを目指し、自分で決めて働きましょう。

1人目も世の中には必要だが、続けていくなら割り切りが必要です。

 

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