【職場環境/離職で悩んでいる人必見】どんな職場・社員を目指せばいいの?

こんにちは、組み込みエンジニア歴20年以上のtomozoです。

 

今回は、上村紀夫氏著

「辞める人、ぶら下がる人、潰れる人

さてどうする」

を読んで組み込みエンジニアの環境を交えながら解説します。


本の内容についてはこちらのフェルミ大学さんの

動画でも詳しく解説されているので

是非ご覧ください。


この記事は、

  • これから組み込みエンジニアを目指そうかなと考えている人
  • 実際に現場で働いていて悩んでいる人
  • 組み込みエンジニアの管理職をされている人

向けの記事です。

 

組み込みエンジニアの職場は、

  • 基本的にずっと忙しい
  • 新しいことをインプットし続けないといけない
  • 商品の品質を左右する仕事である

など

正直結構きついです。

 

そんな職場を変えるのは、会社、管理職の人の力が必要です。

こういう現場の意見ががあるのかと

理解しながら読んでもらえると嬉しいです。

 

この記事を読めば、

  • 個人活性の3要素とは何か?
  • 組織の人材の分類
  • 離職の分類
  • 目指すべき職場

が分かるようになります。

 

それでは早速解説を始めます。

 

本の概要

本の概要は以下です。

著者 上村紀夫氏
ページ数 292ページ
発行日 2020年3月
価格 クロスメディア

結構なページ数がありますが、

内容は分かりやすいのでどんどん読み進めることができます。

特に課題と対策について、具体例が書かれている点は

良かったです。

 

著者の上村紀夫氏

  • 1976年兵庫生まれ
  • 株式会社エリクシア代表取締役
  • 医師・産業医
  • 経営学修士(MBA)

経営と医学の詳しい多彩な方です。

 

個人活性の3要素

個人活性の3要素とは、仕事をしていく中で

何が必要かという根本的な要素で

  • 心身コンディション
  • 働きやすさ
  • 働きがい

の3つです。

 

これらは下の図のようにピラミッドの関係になっていて、

バランスが重要です。

何より土台は体と心の健康です。

これがなくては働けませんね。

そして、その上に働きやすさがあり

頂点に働きがいとなっています。

 

最近の日本では働きやすさを重視する傾向があります。

例えば、労働時間規制です。

残業は何時間までとか休暇を取りなさいなど

法律で規制しています。

どうしても雇用する側が強くなってしまうための処置です。

しかし働きやすさを重視しすぎると、

やりたい仕事をする時間がとれないなどの

問題も出てきます。

 

組み込み業界で働いていた人によると、

昔は土曜も仕事、平日は深夜まで残業なんていうのが多かったと聞いています。

今だとブラックな会社ってなりますよね。

モノ作りやプログラミングが時間を忘れるほど楽しいって人にとって

働きやすさを重視した今の時代では、

存分に取り組むことができません。

これが日本から新しいイノベーションが生まれない

原因と言っている人もいます。

 

みんな一緒ではなく、色々な働き方ができる、選べる社会になると

いいのですが、同調圧力の強い日本では難しいでしょうね。

 

心身コンディションを整えて、

働きやすさと働きがいのバランスの取れた職場で働く、

組織を作ることを目指しましょう。

 

組織の人材分類

組織にはだいたい以下の人材に分類されます。

  • 優秀な人
  • ハイポテンシャルな人
  • 立ち上がりの人
  • 普通の人
  • ぶら下がりの人

 

パレートの法則というのがあり、

人が集まると2:6:2になると言われており、

優秀な人2割

普通の人6割

ぶら下がりの人2割

になります。

 

あなたの働く組織でも大体そんな感じではないでしょうか?

各人材の特徴をそれぞれ説明します。

優秀な人

すでに組織の中心となって引っ張っていく人です。

40代以上で、役職がついていてることが多いです。

周りからの人望もあり、この人がいるから会社が回っている

と認識されています。

ハイポテンシャルな人

3~5年後に優秀な人材に育つ可能性のある人です。

30代中盤くらいまでの社員で、仕事にも慣れて

ベテランになる手前でこれから油がのっていく世代です。

優秀な人からも、右腕として一目置かれてます。

立ち上がりの人

入社して間もない人で、まだ十分結果が残せていないですが

気持ちや能力はある程度持っている人です。

普通の人

一番多い層です。全年代にわたって居て能力、意欲ともに

すごくあるわけでもなくすごくないわけでもないです。

仕事はそつなくこなすことができます。

ぶら下がりの人

言われたことはそれなりにやるけど、

言われていないことは全くやらないといった

必要最小限の事しかやらない人です。

自発的に何か新しいことを提案したりもしません。

組み込みエンジニアは?

私自身は自身長年組み込みエンジニアをしていますが、

普通かなと思います。

もしかしたら、ぶら下がりなところもあると感じます。

しかし周りを見てみると、

組み込みエンジニアから経営を担うようになった人もいて

比較的優秀、ハイポテンシャルな人が多いです。

 

仕事柄頭を使って考えたり、新しいことを勉強することが

多いのでぶら下がりで続けていると生き残れません

 

組み込み以外の業界では、仕事ができないという人は多いようです。

学校では勉強ができた人でも社会に出ると普通の人というのは

本当にたくさんいます。

勉強ができる人材 = 優秀な人材というわけではないですね。

 

離職の分類

高校、大学を卒業してから就職して

40年近く社会人をするのが一般的ですが、

日本の終身雇用は崩壊しつつあり、

どこかで転機がやってきます。

 

欧米では、転職は当たり前になっているそうですが

いづれ日本もそうなっていくのかなと感じます。

長い人生一つのことを突き詰めるのもいいですが、

多くの人はいろいろな職場や仕事を経験したほうが

満足度が高いように思います。

tomozo

私自身別の仕事もやってみたいですね

 

離職を分類すると

  • 積極的離職
  • 消極的離職
  • 離脱

の3つに分けられます。

積極的離職

スキルや給料のステップアップを目指す離職です。

優秀な人やハイポテンシャルな人材に多い離職です。

消極的離職

今の仕事が合わない、体力的にきつい

人間関係に疲れたなどの理由による離職です。

全ての人材で起こりえる離職です。

離脱

心身の病や家族の都合による離職です。

組み込みエンジニアの離職

組み込みエンジニアは、特殊な仕事なので

他の職場にすぐに移るというのは他の職種に比べて

簡単ではありません。

実際私の周りで組み込みエンジニアで

離職する人は多くありません。

プログラマーといってもIT系ではないので

アプリ系やシステム系などは畑違いとなります。

 

一旦組み込みエンジニアとして働き始めたら、

合う合わないを早めに自分で判断しないと

中途半端に続けたら苦労します。

 

では、どうすればいいか?

組織には色々な人がいて、

それぞれが自分の価値観をもっているので

全員が満足する環境をつくるのは不可能です。

また人は変わっていくので、不満から満足に変わったり

満足から不満に変わったりすることもあります。

 

例えば、給料で20万でいいという人と30万欲しいという人がいて

どちらの人にも25万払っていたとしたら

前者は満足ですが、後者は不満となります。

そのほかいっぱい働きたい人とあまり働きたくない人がいて

どちらの人も定時で上がらなければいけない職場であれば

変わってきますね。

 

企業としては

  • 同じ価値観を持つ人を育て、採用段階から注意する
  • ハイポテンシャルな人の不満に目を向け対策し離職を減らす
  • 社員の心に関心を持ちコミュニケーションをとる
  • 働きやすさ、働きがいのバランスを考えた施策をする

 

個人としては

  • 自分の価値観をしっかりと把握し、周りに流されない
  • 自分の価値観を満たすところに身を置けるようにする
  • 離職を怖がらない
  • しんどいと思ったら立ち止まる
  • ステップアップすることを考える

 

以上が、目指していきたいことです。

 

感想

特に今まで知らなかったということは少なかったですが、

何となく理解していたことを

体系立てて理解することができました。

 

今回紹介した以外にも、

具体的な事例など知っておきたいことが

たくさんあったのでお勧めです

 

10点満点で評価すると、

総合点 8点
おすすめ度 8点
読みやすさ 9点

 

まとめ

個人活性の3要素

  • 心身コンディション
  • 働きやすさ
  • 働きがい

働きがいと働きやすさはバランスが大事

組織の人材

  • 優秀な人
  • ハイポテンシャルな人
  • 立ち上がりの人
  • 普通の人
  • ぶら下がりの人

離職の分類

  • 積極的離職
  • 消極的離職
  • 離脱

目指すべき職場

企業

  • 同じ価値観を持つ人を育て、採用段階から注意する
  • ハイポテンシャルな人の不満に目を向け対策し離職を減らす
  • 社員の心に関心を持ちコミュニケーションをとる
  • 働きやすさ、働きがいのバランスを考えた施策をする

個人

  • 自分の価値観をしっかりと把握し、周りに流されない
  • 自分の価値観を満たすところに身を置けるようにする
  • 離職を怖がらない
  • しんどいと思ったら立ち止まる
  • ステップアップすることを考える

 

良い本だったので是非読んでみてください。



このサイトでは組み込みエンジニアについて色々詳しく

紹介しています。

自分がやりたいことをできるように行動していきましょう。

組み込みエンジニアってどういう仕事?徹底まとめ解説【志望者 必見】

 

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