こんにちは、tomozoです。
今回は
「ロジカル・シンキング
論理的な思考と構成のスキル」について解説します。
この記事は、
ロジカルシンキングを知りたい若手サラリーマン
の方向けの記事です。
他人に物事を説明するって苦手な人が多いです。
仕事をしていて論理的に説明してとか
話の論点や結局何が言いたいのか分からない
って言われたこと一度はあるのではないでしょうか?
今回紹介するロジカルシンキングを学んで実践すれば
色々な場面で役に立ちます。
説明が分かりやすくなれば、効率よく仕事が進められて
上司の信頼も得られるなどいいことがたくさんあります。
この記事を読めば、
- 本の概要
- ロジカルシンキングとは何か
- 学ぶメリット
- ロジカルシンキングの重要な考え方
が分かるようになります。
それでは早速解説を始めます。
目次
本の概要
本の概要は以下の通りです。
著者 | 照屋華子、岡田恵子 |
出版社 | 東洋経済新報社 |
ページ数 | 227ページ |
発行日 | 2001年5月 |
価格 | 2420円 |
まじめな内容がほとんどなので、
真剣にロジカルシンキングを学びたい、
本気で身に付けたいという人にはとてもおススメです。
しかし、興味本位で読んでみようかなという方には、
飽きてきたりして身に付かないと思います。
ページ数はそれほど多くないので、
meceって何などの前知識が少しでもあれば
サラッと読んでしまえます。
逆に何も知らないと一つずつ理解しながらになるので
勉強になりますが、その分時間が必要です。
また、例題がついているので理解を深めることができます。
しかし、回答例がない問題もあるのが少し残念なところです。
著者や出版社のホームページにリンクするなどで
購入者特典で回答例が見れればいいのに感じました。
著者
照屋華子氏
東京大学文学部社会学科卒業。
マッキンゼーアンドカンパニーに入社され、
顧客企業のレポートの日本語表現や論理構成の
アドバイスに関する仕事に従事され、その後独立。
岡田恵子氏
慶應義塾大学法学部法律学科卒業。
照屋氏同様マッキンゼーアンドカンパニーの
仕事に従事され、その後独立。
tomozo
ロジカルシンキング(論理的思考)とは
ロジカルシンキングとは、
物事を結論と根拠に分けて、それらを矛盾なく
論理的なつながりで整理して考える思考法です。
日本語では論理的思考といいます。
例えばAという伝えたい結論に対してB、C、D
という根拠をそろえて
B、C、DがあるのでAであるということになります。
ロジカルシンキングのメリット
ロジカルシンキングを身に付けると
以下の3つの能力を向上させられるメリットがあります。
- 課題解決力
- コミュニケーション力
- プレゼン力
いずれも社会人として重要なスキルです。
しかし、意識して鍛えないと身に付けられるものではないため
苦手だったり、できない人が多いです。
特に課題解決力は多くの場面で求められるもので、
課題は分かっているけどどう解決したらいいか分からない
思い付きや手あたり次第にやってみて失敗するという
ケースもたくさんあります。
課題解決についてはこちらの記事でも紹介しています。

ロジカルシンキングで理解しておきたいこと3選
ロジカルシンキングを理解する上で
重要な3つの要素を説明していきます。
- MECE
- So What?/Why So?
- 並列型と解説型
MECE(ミーシー)
上で説明した結論Aに対して
根拠B、C、Dを使って伝える時に
B、C、Dは漏れ・重複・ずれをなくするように
しないといけません。
同じような根拠をいくつも並べて、だからAと言ったり、
聞いている人からEの条件ではAじゃないのでは?
といわれてしまうと結論を納得してもらうことが
できなくなってしまいます。
これを防ぐためにの考え方がMECEと呼ばれ
英語Mutually Exclusive,Collectively Exhansive
の頭文字をとった言葉です。
絵で描くと以下のような形になります。
〇重複や漏れがない:MECE
×重複あり
×漏れあり
So What?/Why So?
So What?/Why So?というのは、
課題Xに対する結論Aとその根拠B、C、Dが下の図のように
なっているとします。
B、C、Dという情報をSo What?したものがA
逆にAにWhy So?と質問した答えがB、C、Dがその答え
になっているという関係になります。
So What?/Why So?をそれぞれ、日本語に訳すると
So What?は「だから何?」
Why So?は「なんでそうなの?」
となります。
AだからB、C、Dである。
B、C、DであるからAである。
当たり前のようですが、
上からも下からも成り立つので
論理的に成立しているというわけです。
自分が何か結論を伝えたい時に
この関係が成り立っているか考えるようにすることが
重要です。
並列型と解説型
結論Aに対して根拠B、C、Dを考える際に
並列型と解説型と呼ばれる二つの考え方
があります。
並列型
並列型は以下の4Cで検討します。
- 市場(Customer)
- 競合(Competitor)
- 自社(Company)
- チャネル(Channel)
次のマーケティング用語の4Cと少し違うので注意してください。
- 価値(Customer Value)
- コスト(Cost)
- 利便性(Convenience)
- コミュニケーション(Communication)
解説型
解説型は以下の3つで検討します。
- 事実
- 判断基準
- 判断内容
感想
この本を読む前にロジカルシンキングというのは
知っていましたが、読んでみて全然できていないと実感しました。
私自身、課題解決などのスキルは満足できるレベルではない
ですがこの本を読むことで思い出し、
実践してみようという気持ちになりました。
まだ知らない方にはとてもいい勉強になりますし、
知っている方も復習するのにとても役に立つと思います。
多くの人にお勧めできる本です。
今回はキーワードを中心に説明しましたが、
本書には具体例もたくさん載っています。
是非手に取って読んでみて欲しいと思います。
10点満点で評価すると、
総合点 | 7/10 |
おすすめ度 | 7/10 |
読みやすさ | 6/10 |
まとめ
ロジカルシンキング(論理的思考)とは
物事を結論と根拠に分けて、それらを矛盾なく
論理的なつながり整理して考える思考法
ロジカルシンキングのメリット
- 課題解決力向上
- コミュニケーション力向上
- プレゼン力向上
理解しておきたいこと3選
- MECE
- So What?/Why So?
- 並列型と解説型
とても勉強になり、知らないと損する内容です。
是非一度読んでみてください。
このサイトでは学校で教えてくれない資産運用についても
紹介しています。
色々なことを学び行動していきましょう。
