「普通の会社員にもできる 日本版FIRE超入門」から学ぶ/FIREするのに必要なことは?

こんにちは、tomozoです。

 

今回は、

山崎俊輔氏著

「普通の会社員でもできる日本版FIRE超入門」

について考察します。


この記事は、

  • これからFIREを目指す人
  • FIREまでに何をしてけばいいのか分からない人

向けの記事です。

 

私自身、現在進行形でFIREを目指しているのですが、

だいたいFIREについての知識はあるつもりですが、

本書を読んで気づきになることがあったので

共有します。

FIREについて知りたい方はまずはこちらの記事をご覧ください。

FIREとは?ファイナンシャルプランナーが基礎解説【初心者向け】

 

何事も計画を立てて、目標に向かって進んでいかないと

今どこにいるのか、正しく進んでいるのかが分からず

結局何も変わっていない、むしろ悪くなっている

という状態になりかねません。

 

色々な情報を知り、自分に合った最適な方法で

目標に向かって進んでいけば、

毎日楽しく、効率よく目標を達成することができます。

 

この記事を読めば、

  • 日本版FIREの計画
  • FIRE後の支出
  • FIREを目指すことの意義

が分かるようになります。

 

それでは早速解説を始めます。

 

本の概要

本の概要は以下です。

著者 山崎 俊輔氏
ページ数 358ページ
発行日 2021年7月
価格 1,760円

 

358ページと結構ページ数はありますが、

FIREを目指す私にはとても興味のある内容が多く

どんどん読み進めることができ

あっという間に読み終わりました。

tomozo

内容も多岐にわたるので飽きることなく読んでいけます

 

著者 山崎 俊輔氏

1995年 中央大学法律学部法律学科卒業

色々な会社の経験を経て、確定拠出年金やリタイア後のプランに詳しい

ファイナンシャルプランナーとして執筆や講演など

多方面で活躍されています。

 

FIREの計画

FIREをしたいなと思うだけでは、

ダイエットしたいなとかお金持ちになりたいなと

思うのと一緒で絶対に達成できません。

 

現状、課題、目標とのギャップをしっかり知ること

が重要です。

例えば、痩せたいなではなく

「糖質制限して3か月で10kg減らす」といった具体性が必要です。

 

本書ではFIREの計画を具体的に以下の3つ解説されています。

  • プチFIRE(60歳でFIRE)
  • 50代のFIRE
  • 40代のFIRE

 

インターネットやSNSでは

30代夫婦で1億円貯めてFIREしたとか、

30歳で数千万円で独身FIRE生活する若い人が目立ちますが、

本書では年金支給、定年が65歳、今後70歳まで引き上げられ

受け取れる金額が減っていくといわれる日本において

60歳でも十分プチFIREと紹介されています。

 

そして50代でのFIREが現実的なラインで、

40代だと夢のFIREとなっています。

 

若い人は計画・目標は40代で達成と高く持っておき

5年単位で見直しましょう。

 

たしかに55歳でFIREして年金支給までの10年間

好きなことができる自由って良くないでしょうか?

60代でも気持ちが若い人は多いですが、

やっぱり体力、頭は若い時より衰えています。

 

FIRE後の支出

FIREした後、支出がどうなるかしっかりと

試算しておかないと思っていたより

支出が多くて想定外なんてことになったら、

FIRE生活を楽しむことができません

 

例えば、税金、年金、健康保険など会社員をしていたら

なんとなく天引きされているものが、

FIRE後は自分の資産から支払っていかないといけません。

FIRE後、収入がゼロもしくは会社員時代より減った時に

これらの支払いがいくらになるかは調べておく必要があります。

 

例えば、年間で総額100万円くらいになることも普通にあります。

会社員時代は年間200万円で倹約生活していたとしても、

FIRE後は

200万円 + 100万円 = 300万円

の支出になるかもしれないということです。

40歳から60歳まで、

200万 × 20年 = 4000万

あれば生活できるかなと思っていても、

実際は

300万 × 20年 = 6000万

必要ということです。

tomozo

本書ではもっと具体的に書かれているのでとても参考になりますよ

 

それでもFIREの挑戦は無駄にならない

何千万円もの大金貯められないし、

我慢・苦労するくらいならFIREなんてできなくていいやと

と考える人もいるでしょう。

 

しかしFIREを達成できなくても、

FIREに挑戦することは人生において無駄になりません。

どうすれば早くFIREできるかと考える中で

「投資、節約、稼ぐ」ということについて

考え取り組むようになるからです。

 

これらの3項目は以下が主となります。

稼ぐ

  • 昇進・昇格
  • 転職
  • 副業
  • 正社員で夫婦共働き

節約

  • 固定費を削る
  • 家計簿アプリで管理する
  • 保険に入り過ぎない

投資

  • インデックスの長期運用
  • 個別株や不動産、FXなど自分が分からないものには絶対手を出さない

 

平均かそれより低い収入で、

毎月ほとんど使い切って、投資はおろか貯金もできない

という家計状況では火の車です。

しかし日本の子育て世代では、これが現実です。

住宅ローン35年、子供が2人、妻は扶養内でパート

という場合、収入と支出が40万前後ではないでしょうか?

それでも何かあった時や、年に一度の家族旅行のために

月5万円位貯金できればいいほうです。

 

「稼ぐ、節約、投資」に取り組んいけば、

ずっと働き続けないと生活が破綻するような状況を

防ぐことができます。

 

FIREには興味がなくても、FIREってどんなものなんだろう

って知識の一つとして、本書を読んでみれば

得るものはきっとあります。

 

アメリカ型と日本型のFIREの違い?

FIREは年間生活費の25年分を貯めて、投資に回し

年間4%の利回りで運用すれば資産を減らすことなく

生活していけるというものです。

 

具体的には年間400万で生活する人であれば

400万円 × 25年 = 1億円

となります。

1億円の4%が400万円なので

運用益だけで生活していけるというわけです。

しかし預金の利息のように毎年安定して4%であるわけでないし、

インフレもあります。

 

この考え方自身は日本もアメリカも共通ですが、

日本とアメリカの違いは、

  • 経済状況
  • 年金制度
  • 税金制度

などが異なります。

 

今の世界経済の中心はアメリカで、

アメリカは右肩上がりの成長をしていますが、

日本は失われた30年のように1990年頃のバブル時の最高値を

一度も超えたことがなく、物価・税金は上がるのに給料は下がっています。

 

アメリカ人が提唱するFIREをそのまま信用して

日本で実践するにはリスクがあるのです。

そのあたりを知るために本書はとても役に立ちます。

 

感想

超入門ということで、今更読んでも学ぶことないだろうと思っていましたが、

自分のFIRE計画が甘いと認識しました

45歳くらいで5000万もあればFIREできるかなと思っていましたが、

本書を読んで試算すると将来破綻することが分かりました。

 

かといって諦めてしまうのではなく、

50代のFIREを目指そうという気持ちに切り変えることができました。

 

50代なんてアーリーではないと思っていましたが、

改めて考えてみると周りで50代でリタイアしている人

を知りません。

 

60歳で定年する人も減っていて、雇用延長で

働き続ける人が増えています。

 

リタイアしてもすることないから働く、

60歳になっても生活に余裕がなく働かないと

生きていけないというような

人生ではなくリタイアしてやりたいことがいっぱいある、

そしてそれができるという人生を歩みたいものです。

 

FIREを知るにはとてもおススメの本です。

現在目指している人にも学べるとことがあるので、

是非一度手に取って読んでみてください

 

10点満点で評価すると、

総合点 8点
おすすめ度 8点
読みやすさ 9点

 

まとめ

本書から学んだこと

日本版のFIREでは、

40代FIRE・50代FIRE・60歳FIREを5年単位で見直しながら目指そう。

FIRE後の支出はFIRE前にしっかり把握・計算しておくこと。

FIREへの挑戦は、「稼ぐ・倹約・投資」を学び・実践することができる。

 

FIREなんてできっこない、何のために目指すのかと思わず、

一度どんな世界か知ってから

自分にあっているのかあっていないのか考えてみてください。

 


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